かつてジャニーズ事務所でアイドル歌手として活躍した豊川誕が、酒井法子事件について語っている。「夕刊フジ」が報じた。

梨元勝の新著『酒井法子 隠された素顔』(イースト・プレス)の刊行記念トークショーに登場した豊川は、自身が経営していた飲食店の客の「不良」とのトラブルが薬物に手を染めるきっかけだったことを明かし、「食事を出されてもゲロを吐くし、1年間眠れなくなった」「自殺未遂を2回経験した。幻覚もひどく、虫がはっているように見えることもあった」などと壮絶な体験を赤裸々に告白した。

覚せい剤は、「苦しいというより無意識に欲しくなってしまう。死ぬ目に何度も遭わないと、やめることはできない」と指摘した。

さらに、「一般的にも水面下で増えている」としながらも、芸能界で薬物事件が止まらない理由については、「芸能界は不良っ気のない人間は生きていけないところもある」との見解を示した。

豊川はこれまで4回逮捕され、うち2回は覚せい剤を使っていた。

覚せい剤所持で2度目の逮捕は懲役1年2月の実刑判決。服役して前橋刑務所を出所したのは2000年5月17日だったが、豊川はその10日後、焼き肉屋で会食した知人にこう言ったという。

覚せい剤をやってセックスするほど気持ちいいことはないですよ(『週刊文春』2000年7月20日号)

中ジョッキを何杯もおかわりする豊川は、前歯が溶け、髪も後退して中年太り。かつてのアイドルとしての面影はなく、浮浪者と見間違えられても仕方のないような風貌だったという。

酒井法子だって、もう少しでそうなっていたかもしれないのだ。

梨元勝は、酒井の今後については、「引退するのが謝罪の証で、美学だと思う。それが芸能界の指標になる」と断じた。

梨元赤坂晃のときも、森光子が公のコメントとして支援を申し出たことを批判。「するなら見えないところですべき。安易なカムバックなど、一般社会ではあり得ない」と筆者に話している
ー最近の芸能報道は倫理観なども緩んでいると思うのですが、梨元さんは覚せい剤タレントに厳しいですよね。
梨元 ボクは井上陽水の時以来、裁判を傍聴しているのですが、そこで裁判官が最後に必ず、「あなたは今までの事件が警鐘にならなかったんですか」って言うんです。なってないんです。だから、繰り返されるんです。それはもう、甘えの構造なんですよね。自分たちは大丈夫だろう。復帰できる。槇原敬之しかりですよ。こないだ、森光子が赤坂晃に「戻ってきてくれ」って言うでしょう? ああいうこと言っちゃダメなんです。あれが甘やかしなんです。いくらジャニーズ事務所が親しいからといっても、重鎮だったら二度と戻るなと言うべき。世間に厳しいことを示しておいて、気持ちがあるのなら表に出ない所で援助すればいいじゃないですか。あれじゃあさあ、覚せい剤をどうぞ、おやんなさいと言っているのと同じですよ。一般の社会人がそんなことやって、同じ職場に戻れますか?(「紙の爆弾」2008年3月号

酒井のシャブ抜き逃亡、カムバックを前提とした記者会見など一連の行動は、梨元にとっては認めがたいものなのかもしれない。