SMAP・稲垣吾郎と、嵐・二宮和也を比較して世代交代を記事にしているのは「東京スポーツ」(10月24日付)だ。

「『十三人の刺客』興収10億突破でも稲垣映画 嵐 には勝てず」というタイトルで稲垣には厳しい記事を書いている。

「(『十三人の刺客』は)公開3週目にして興収10億円突破と好調な作品。稲垣は、あまりの非道ぶりに暗殺計画を立てられる極悪の明石藩主・松平斉前を演じ、正統派アイドルでは考えられなかった配役ということもあり『最近コケまくっているSMAPメンバーにしては上々の数字』と映画界でも評価は上々だった。
 SMAPの映画と言えば、今年、香取慎吾(33)主演の「座頭市」が大惨敗。当初の計画の2割にも満たない興収約3億円に終わった。『それだけに関係者は胸をなで下ろしている』(映画関係者)
 とはいえ『やはりSMAP人気は安泰』とはいかなかった。というのも『嵐』の二宮和也(27)が主演する『大奥』が1週遅れで公開されたにもかかわらず、公開2週目にしてすでに10億円を突破。しかも累計の興収もあっさり抜いてしまったという。

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『同じ時代劇ですから、比べられるのは当然。『十三人ー』もヒットしたのですが、すぐに抜かれたことが、かえって『やっぱりSMAPじゃねえ』というトーンに変わってしまった。SMAPと嵐の勢いの差が余計に目立ってしまいましたね』(同関係者)」

だから、嵐が盤石、というわけでもないだろう。

嵐フィーバーが凄いが、それでもかつてのSMAPに及ばない、それ以外のグループはさらに厳しい、というサイゾーの記事はご紹介したばかりだ。
サイゾー 芸能事件回想録
『サイゾー』2010年10月号


嵐嵐といったところで、全盛時のSMAPよりも数字では劣ると記事は書いている。

しかも嵐はチケットやCDに比べ、テレビでは数字が取れていないのだ。

たとえば、連続ドラマ枠としてはひとつのブランドになっている“月9”の『夏の恋は虹色に輝く』は、松本潤の初主演という話題があったにもかかわらず、10話で打ち切り的に終了。ドラマの視聴率不振だけでなく、松本潤と竹内結子の不仲も報じられてしまった。

このドラマに限らず、すでに嵐ブームといわれてから彼らにヒット番組がない。松本の『スマイル』、二宮和也の『天国で君に逢えたら』、相葉雅紀の『マイガール』、櫻井翔の『ザ・クイズショウ』などは9~12%の視聴率に留まった。『特上カバチ!!』に至っては最終回視聴率が7.4%。“逆視聴率男”などというありがたくない異名を頂戴している亀梨和也主演の『ヤマトナデシコ七変化』の最終回視聴率(7.9%)すらも下回ってしまった。

メンバー全員が出演する番組としては、ゴールデンに昇格した『VS嵐』が初回の2時間SP(09年10月22日放送)こそ視聴率は18.4%だったが、その後はじりじり下がり、現在は12%前後。裏番組の『いきなり!黄金伝説。』などには勝っているというが、嵐のメンバーが勢揃いしているのだから、ふた桁前半ぐらいで喜ぶのはおかしい。もっと数字は上がっても良いのではないか、という声もある。TBSの『ひみつの嵐ちゃん!』も15%超えがない。

何より、昨年の『紅白歌合戦』には、ジャニーズタレントが4組出場したが、視聴率の順はSMAP(48.7%)、嵐(43.2%)、TOKIO(38.5%)、NYC boys(35.8%)だった。最近は落日の評価しか出てこない先輩のSMAPを超えることができなかった。これが現実なのである。

今年の『紅白』で嵐がSMAP超えを果たした時こそ、世代交代論が取り沙汰されるのではないだろうか。

ジャニーズタレントの歩みについては、コチラが詳しい>>