「『ぼくの部屋に来たらガムもキャンディーもあるよ。遊びにおいでよ』。それは1960年初め、草野球チームから始まった――。」

ジャニーズ事務所について時系列で出来事をまとめた書物、『ジャニーズの歴史 完全保存版』(鹿砦社)について、6日更新の『サイゾーウーマン』が紹介している。

タイトルは「グループの解体から、3P大麻事件まで全てを追った『ジャニーズの歴史』」だ。

「4人組アイドルグループ"ジャニーズ"の誕生から、約半世紀に渡り時代のトップアイドルを生み続けてきたジャニーズ事務所。その長い歴史の中で起きた様々な事柄を、時間軸に沿って記した研究書『完全保存版 ジャニーズの歴史―光も影も45年』(鹿砦社、2008年)は、一グループを掘下げることの多いジャニーズ関連本の中で、ジャニーズ帝国の全体像を掴むのに最適な一冊と言えるだろう。

 同書には、ジャニーズからHey!Say!JUMPまで、ほぼ全てのグループの輝かしい活躍や受賞歴、紅白歌合戦の出場歴といった『光』の部分から、タレントの不祥事、逮捕、合宿所やホテルでの"あのこと"といった『影』の部分まで細かく記載されている。」

「当たり前のことだが、人気絶頂のグループがいる同時期に、下降線を辿っているグループがいて、更には合宿所(現在は無い)でデビューの頃合いを窺う少年がいる。例えば、それまでパッとしなかったSMAPの人気が出始め、木村拓哉が『あすなろ白書』(フジテレビ系)でブレイクした1993年の翌年、田原俊彦はワイドショーでの『僕はビッグですから』発言で一線から退き、光GENJIは大沢樹生と佐藤寛之が脱退し、その1年後にはグループが解散する。同書は目には見えづらい"人気"という空気を、様々な出来事から紐解く楽しみもあるのだ。

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 また、ある程度の実績を付けてからレコードデビューさせる手法や、メンバーの入れ替えや掛け持ち、ミュージカル重視の姿勢など、いわゆる"ジャニーズ・ルール"が、ジャニーズやフォーリーブスの時代から既にあったことに驚かされる。これには、ジャニー喜多川氏のブレない信念について、改めて考えさせられることだろう。」

【同書の目次】
第1章 黎明期(1962年~1968年)
第2章 試行錯誤(1969年~1974年)
第3章 試練(1975年~1979年)
第4章 起死回生(1980年~1992年)
第5章 発展期(1993年~1999年)
第6章 近代化(2000年~2008年)

巷間、ジャニーズ関連本はたくさんあるが、ジャニーズの歴史について、良いことも悪いことも真面目に取り上げた書籍というのは、この本以外には見当たらない。

ファンなら、この本は必読だろう。