芸能事件録

芸能事件を振り返ります

タグ:ビートたけし

1 名前:砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/[sage] 投稿日:2015/08/08(土) 07:45:04.12 ID:???*.net
“替え玉事件”で世間から集中的なバッシングを受ける中、ビートたけし率いるたけし軍団に加入したなべやかん(44才)。
たけしの付き人時代や、軍団の理不尽な“かわいがり”の中で身につけていった芸人魂など、貴重で笑えるエピソードを披露してもらった。

――やかんさんは“替え玉事件”の渦中でたけし軍団に加入されたわけですよね。

なべ:マスコミがすごく来るんですよ。軍団に入ると、まずはたけしさんの付き人をしたんですけど、たけしさんは「俺が防波堤になるから」って言ってくれたんです。
マスコミになにか言われても、「なんで俺が、わざわざ弟子のことを語らなきゃならねえんだ」って追っ払って。「大丈夫だから」って言ってくれました。

――頼もしいですね!

なべ:2年半付き人をして、四六時中一緒にいたんです。テレビ局だったら、たけしさんより先に楽屋に入って、お茶や新聞や週刊誌の用意をしたり。
たけしさんは、そこから時事ネタとか拾うんですね。あとは着替えを畳んだり掛けたり、煙草を吸うので、煙草や灰皿準備をしたり、ドラマなら台本を用意したりしました。

――付き人をされて、それまでのたけしさん像と違いはありましたか?

なべ:印象の違いは、そんなになかったですね。たけしさんより軍団に対する不安のほうが大きかったです。ろくでもない人も中にはいるんですよ。

――どんなことがあったんですか?

なべ:たとえば、初めて渋谷ビデオスタジオに行ったとき、とにかく怖かったんです。たけしさんと話さなきゃいけないし、軍団もいるし、テレビ局の仕事だし。
どんな人たちなんだろうと思っていると、楽屋の隣のトイレから、たけしさんの怒鳴り声が聞こえてきたんです。

「うわっ、怖いな」って思いながら耳をすますと、「誰がウンコ流してないんだ!」って怒鳴っていたんです。
「ラッシャーなのか井手なのか、誰なんだ! ウンコしたら流さなきゃダメだろ!」って。
便所すら流せないやつらを先輩って呼ばなきゃいけないんだと、愕然としましたよ。そこからです、地獄の始まりは。

――ほかにどんな地獄が待ち構えていたんですか?

なべ:座っていると、先輩が肩を揉んでくるんです。緊張して「やめてください」と振り払おうとすると、「いいのいいの、ね」って肩を揉みながら、「お金貸してくれないかな?」。
刑務所よりヒデエじゃねえかって。それは〆さばさんでしたね。無法地帯ですよ(笑い)。

――その猛者たちを、たけしさんが束ねているわけですよね。

なべ:たけしさんは絶対的なところがあります。ピラミッドの頂点がたけしさんで、本来はそこが怒る前に中間が怒るんです。
それがガダルカナル・タカさんやダンカンさん、つまみ枝豆さんなんですけど、強烈なんです。
理にかなっている怒りもあれば、全くそうじゃないときもあるんです。

ダンカンさんでいえば、阪神が追い込まれていると危険です。9回裏、最後の攻撃で5-0で阪神が負けているとしましょう。
「阪神は負けるのか?」って聞かれるわけです。「ここから連続ヒットが出て、ホームランで逆転ですよ!」と言うと、「野球をなめてんのか!」って殴られる。
「今日はだめですね」と言うと、「そんなネガティブでいいのか!」って、やっぱり殴られるんです。
理不尽な世界ですよ。でも、そこをどう切り抜けるかが、大切なんですよね。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150808-00000005-pseven-ent
NEWS ポストセブン 8月8日(土)7時6分配信

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150808-00000005-pseven-ent.view-000
たけしの狂気の姿を語るなべやかん
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1 名前:casillas ★@\(^o^)/[] 投稿日:2015/04/04(土) 15:21:04.67 ID:???*.net
5日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』(毎週日曜 前10:00~10:55)、『ワイドナB面』(毎週日曜 前10:55~11:15)にビートたけしが初登場する。
松本人志、中居正広(SMAP)との3ショットはなかなか貴重な画になりそうだが、たけしとSMAPのつながりは意外と古いことをご存知だろうか。
たけしは「SMAPはあの熱湯風呂に入ったことがあるもんね」と記憶をよみがえらせる。

 1988年に結成され、91年にCDデビューしたSMAP。デビューして間もない、いまほど売れていなかった頃の話だ。
中居も「(たけしが総合司会をしていた)『スーパージョッキー』(日本テレビ系、1983年~99年)がなぜか僕らをよくゲストに呼んでくれていたんだよね」と懐かしむ。
同番組の名物コーナー「熱湯風呂」にSMAPのメンバーが入ったこともあった。「あの時は誰が入るか、という話になって、香取(慎吾)くんになった。ジャニーズで熱湯風呂に入ったのは彼が初だったと思う」(中居)。

 そんなデビュー当時からSMAPを知るたけしは「SMAPは(番組を)降ろされないよね、すごいと思うよ。
『スーパージョッキー』の後、じゃんじゃん変身していって、一人ひとり役者やったり司会やったり、SMAPとしても芸能界のど真ん中にいる」と、30年ちかく第一線で活躍し続けているSMAPを称賛していた。

 80年代の漫才ブームで一躍人気者となったたけしは、生き残っていくために「ドリフターズと萩本欽一さんを引きずり降ろさなければ、オイラに先はないと思っていた」と振り返る。
そして、ドリフターズの『8時だョ!全員集合』(土曜午後8時台)の裏で、『オレたちひょうきん族』が始まり、たけしの番組がお茶の間を席巻していった。
 そして、『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日曜午後8時台)の裏で、始まったのが『ダウンタウンのごっつええかんじ』だった。
松本も「この番組で結果を出さなければ、我々も後がなかった」と打ち明ける。
栄枯盛衰は世の常ながら、80年代からテレビに君臨し続けるたけしを松本も「たけしさんがいてくれることで、俺らも頑張れる」とリスペクト。

 日本のテレビ番組の歴史を語る上でも欠くことのできない3人が顔をそろえ、一体、どんなトークを繰り広げるのか。たけしは、自ら100億円離婚騒動にフライデー事件、バイク事故まで、破天荒すぎる芸人人生についても言及する。
洗剤 茂木和哉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150402-00000318-oric-ent
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1: お歳暮はコーラ1㍑φ ★:2012/10/01(月) 14:26:22.27 ID:

 ビートたけし(65)が1日、フジテレビ系「笑っていいとも!」(月~金曜正午)の人気コーナー「テレフォンショッキング」に24年ぶりに出演。司会のタモリ(67)と爆笑トークを繰り広げた。

 同番組が31年目を迎えたことについてたけしは、「おれにもこの話が来たんだよ、司会者の。タモさんの役、おれにも来たんだよ」と明かすと、タモリは「えー、いま初めて聞いた」と驚きの表情。

たけしが「おれがやっていたら大変なことになっていた。3年で終わってたな」と続け、爆笑を誘った。

 たけしは昨年になって初めて携帯電話を使い始めたことも告白。夜中に電話が鳴った際に、家のセキュリティシステムが作動したと勘違いして木刀を手にしたことや、写真機能がついていないにもかかわらず撮影しようと四苦八苦したエピソードも話した。

 「X/100アンケート」のコーナーでは、スタジオの観覧者に「日本ハム・ファイターズのファンの人」と質問。たけしの予想は2人だったが、結果は惜しくも3人。的中はしなかったが、前後賞のストラップを獲得した。

 他にも加藤浩次の新居でくさやの干物を焼き、さらに映画の宣伝ポスターを貼ろうとして加藤に怒られた話を披露。

生野陽子アナの名字を「なまの」と呼ぶなど、軽妙洒脱で少々毒のあるトークを繰り広げた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121001-00000533-sanspo-ent
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ビートたけしが、「客員編集長」の肩書きで、定期的に各話題に談話を述べる東京スポーツの「世相斬り」が10日付に掲載された。

それによると、第1面では大きく、オセロ・中島知子のことを扱っている。興味深い提言なので同紙より見ていこう。
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ビートたけしが今度は民主党批判だ。
ビートたけし 民主党 芸能事件回顧録
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「しっかし、小沢さんは強いな。石川知裕議員(36)の離党届を小沢さんが受け取ったんだろ。渡す方も渡す方だし、受け取る万も受け取る方だ。」

「『TVタックル』(テレビ朝日系)は面白いね。政権交代前まで自民党が座っていた位置に民主党が座るようになっただけ。政権交代後、与党と野党の位置を入れ替えたけど、言ってることが同じだった。自民党がかつての民主党のように『あんたが言ってることとやってることが違うじゃないか』って攻撃するだけ。民主党は『お前たちだってそうだったじゃないか。あんたたちには言われたくない』って。その繰り返しだよ。同じなんだよな」

「民主党は平気でウソつくね。ヘタすっと、自民党より政策がないかもしんないよ。結局、カネばらまいてるだけじゃないかな。でもさ、自民党が参院選に元ヘアヌード歌手の麻生真宮子(46)を公認したんだってね。ヘアヌードのポスター張っていいのかな。自民党はヤケクソなんだから、ヘアヌードポスターでもやっちゃえばいいのに。あっ、服を着てるんだけど、股間部分だけ黒塗りのポスター作ればいいじゃん。絶対ウケるよ」
お笑いを交えているが、明らかに民主党への失望感を表明している。

民主党の「政治とカネ」の問題、マニフェストと両立しない閣僚の発言のブレなど、少なくない国民が感じている。ところが、検察批判を繰り返す人々は、まるで民主党を批判してはならないかのような強引な主張をする。

しかし、それはおかしい。「検察」も「民主党」も批判すればいいだけの話で、あれか、これかとどちらかを選択しなければならない性質のものではない。

「東京スポーツ」は、藤本順一と上杉聡という2人のジャーナリストによって、「検察」「小沢」の批判を両立させている。

もちろん、「東京スポーツ」は「ネタ」の方も健在だ。
自民党から立候補するらしい、麻生真宮子のポスターまで作って披露している(笑)
麻生真宮子 芸能事件回想録
麻生真宮子情報詳細クリック
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ビートたけしといえば、「東京スポーツ」客員編集長の肩書きも持つ。そのたけしが同紙(2月16日付)で、開幕したバンクーバー五輪と、話題を提供した国母和宏に言及した。
ビートたけし 国母和宏 芸能事件回想録
ビートたけし情報詳細クリック
まずは冬季五輪の競技種目から。
結局冬季五輪って、ムリヤリ種目を増やして客を呼びたいだけだろ?モーグルで「タイムが本当に速いのならアルペンにに出ればいいだけの話。そのアルペンだって、ムリヤリ種目を増やしてきた。昔はなかったSG(スーパー大回転=滑降と大回転の中間、1988年カルガリー五輪で採用)とか。
 実際、なくたっていいような種目もあるから。ショートトラックなんて昔、後楽園のスケート場で悪いヤツが滑ってたのと変わんないよ。あとスケルトンなんていう頭から落っこちていくヤツなんか、まるで死刑囚みたいだもの(笑い)。
たけしいわく、「スノボのアンちゃん」という国母和宏についてもこう斬りつける。
「服装が悪い」って問題になったけど、あれはボイコットするべきだっての。文句言われ一て「じゃあオレは出ない」って帰っちゃえばカツコ良かったのに。それでスノボのブランドでも立ち上げれば儲かるぜ(笑い)。試合に出て負けたちカッコ悪いけど、出なぎゃ勝てなくてもカッコ良かった。惜しいことしたよな。大体ピアスどかケツを出すようにズボンをはくなんてのは、ロスかどっかの黒人のファッションで「ワルで貪芝」って意味なんだよ。ゆるいズボンはお兄ちゃんのお下がりで、ベルトをしてないのは刑務所で首をつらないようにっていう意味だぜ。「ワルだ」って自分で言ってるようなファッションなのに、急にマジメになってどうすんだよ(笑い)。
 “ワルはワル”でいいのに、怒られたらすぐ“いい子”になっちゃうってのがおかしいよな。それと鼻ピアス外すくらいなら、その前にレゲエみたいな頭を直した方がいいんじゃねえか?
ユニフォームとは良くも悪くも統一性の表現物。それを乱す「個性」は認められない。

だが、その責任問題として大会辞退だの、競技に出るなというほどの問題でもないだろう。

女子スポーツ選手については、『永久保存版 スポーツ美女OTAKARA写真館』(鹿砦社)にその魅力があますところなく描かれている。


『永久保存版 スポーツ美女OTAKARA写真館』(鹿砦社)
アイドル研究会=編著
A5判/カバー装/112ページ/オールカラー
定価1,260円(本体1,200円+税)

汗と涙。そしてとびきりの笑顔で人々を虜にしてきたスポーツ美女たち。その輝かしい一瞬をとらえた、貴重でちょっぴりセクシーなショットを多数収録。永久保存版としてとっておきたい、お宝満載の最新PHOTO-BOOK!!

【CONTENTS】
Chapter1 総力特集・浅尾美和

Chapter2 フィギュアスケート 安藤美姫、浅田真央、浅田舞
Chapter3 卓球 福原愛、四元奈生美

Chapter4 レスリング
Chapter5 バレーボール 木村沙織、栗原恵
Chapter6 テニス
Chapter7 シンクロナイズドスイミング
Chapter8 特集・さようならオグシオ

「写真館」という題名だけあって、全編様々な「決定的瞬間」のカラー写真が惜しげもなく掲載されている。ユニフォームを着て競技に熱中している光景は魅力が溢れていることがわかる。新鮮な興奮を体験できることだろう。
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ビートたけしが「東京スポーツ」(2009年10月27日付)で酒井法子について第一面でドーンとコメントしている。「仰天復帰案 酒井被告 たけし大予言 極妻&ロック座」という記事だ。

いうまでもなく、「極妻」は「極道の妻たち」で、「ロック座」というのは「浅草ロック座」のこと。
それはともかく、裁判で「どうしてクスリをやったんですか?」とか聞くのはヤボだって。取り調べでは「疲れが取れる」なんて供述してたらしいけど、どう考えたってシャブ打ってセックスやってただけだろ。浅草でヒモだった連中なんて、みんなシャブで女をつなぎ留めていたからね。

また、たけしは、夫の高相佑一についてもコメントしている。
いや、バカって言っちゃいけない。バカじゃなくて、アイツは“シャブ切れ”だな。裁判中も寝ちゃったり、お茶飲んだりしたんだろ? 体がダルくなって。あれが禁断症状なんだよ。
 逮捕されてから長いことシャブをやってないだろ? 完全にシャブを求めちゃってる。今は我慢してるけど、騒動が収まったら危ねえぞ、アイツは。裁判見たヤツはみんな「態度がナメてる」とか言ってるけど、ナメてるんじゃなくてシャブ切れなんだ。

さらにたけしは、高相は20歳から20年間シャブやって、今回逮捕されるのに、一応初めての逮捕だから初犯だが、20年の「キャリア」のあるヤツと、こないだ初めてシャブやって捕まるヤツが同じ「初犯=執行猶予」ってのはおかしい気がするとも述べている。

「初犯」についての指摘はその通りだが、しょせん逮捕にしろ裁判にしろ、人間のやることには矛盾がつきまとうものだ。

今回の酒井についても求刑は1年6か月。覚せい剤で逮捕された「初犯」は、判で押したように1年6か月の求刑というのは、検察ももうちょっと何とかならないのか。

酒井は少なくとも、逃亡したりクスリ抜きをしたりと、同じ初犯の中でもタチが悪い。周囲の人間に知恵をつけられているとも言われた。決めつけることはできないが、そういう人間は自分の意思だの信念だのが、はたしてどれだけ本物なのか疑わしい気もするのだ。
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ビートたけし小沢一郎を斬っている。「東京スポーツ」(2009年9月15日付)から。
 民主党は圧勝したけど誰もたいして期待してないよ。近所のラーメン屋がどっち(自民民主)もまずいけど「新しくできた方に行くか」って感じ。
 幹事長が小沢一郎(67)ってのが面白くないヤツは多いだろうね。それにしても民主はかつて社会党にいた横路孝弘(68)もいるうえに社民党と組んだり、よくそんなことできるなと思うよ。
 小沢をうまく押さえないと国民も怒るよ。だって民主党がこれまでワーワ一文旬言ってきたことは、かつて自民党小沢がやってきたこと。田中角栄のそのまんまやって、後で自民党を裏切ってさ。
 もし小沢が143人いる民主の新人議員と一緒に新党を作ったらどうなるんだ? 法案によっ自民についたり民主についたりしたら、小沢の言いなりで国会が回る。「オレに文句言ったら、民主を壊すぞ」なんて言ってるんじゃないの。

マスコミでは「政権交代」ばかりをクローズアップしてきたが、小沢一郎という人が、自民党の中枢にいた人間であることはきちんと見ておくべきである。
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1994年8月2日は、ビートたけしが新宿の路上でスクーターを暴走。カーブを曲がり切れずガードレールに激突して頭骸骨骨折で重傷を負った。

たけしは1986年、フライデー襲撃事件でも謹慎している。

芸能界は、ある程度の知名度になると、何度でも復帰できる甘い世界らしい。

たけしって何がそんなにいいのかな、と考えていたが、今日、元日本テレビプロデューサー・岡田晋吉さんの著書『青春ドラマ夢伝説』(日本テレビ出版部)という本をパラパラッと眺めていて、面白いくだりを見つけた。

「かねがねわれわれが描いている主人公は、『体制側の反体制の人物』である。
テレビの特性として、主役を演じる俳優は、体制側の人間でも困るし、完全な反体制でも困るのだ」

なるほどなあ、と思った。

ヒーローは、体制内でアンチを漂わせているのが一番いい。

そう、たけしは一見鋭そうな視点と毒舌で「アンチ体制」を気取るが、決して反体制ではなく、むしろ類い希に見る体制側の俗物である。だから送り手側も、そして受け手の大衆も安心して見ていられる。

たけしはこの事故で入院中、現代の資本主義社会の荒廃と結んでこんなことを書いている(『顔面麻痺』新潮社)。

「しかし、他人の不幸を糧にして生きてるヤツがいっぱいいるわけだよ。だからオレは共産主義は理想的宗教だと思ってるけど、共産主義の考え方は間違いじゃないと思っているんだ。
 問題は、そういう立派な道具を扱えないってことだよ、人間が。馬鹿な人間が敗北したのであって、共産主義が敗北したのではない」

 たけしの主張に沿って突っ込みを入れると、「敗北したのではない」のなら、それを検証し克服することで、より現実的な発展の道筋が掃き清められるのではないか。「馬鹿な人間が敗北」したのなら、次は敗北しないようにすればいいのではないか。

しかし、たけしがまじめに共産主義を夢想しているとは思えない。要するに、自分は俗物でもなく体制に満足しきってもいない、という意図を表現するのに共産主義擁護が都合が良かっただけであろう。

 たけしの筆致には、社会にしても人間にしてもその「発展」の視点がいつも抜け落ちている。「だめなヤツ」の指摘とおちょくりまでは一種の冴えがあっても、そこで終わらせてしまうのである。そして、だめなヤツがだめなヤツのまま、おとなしく生きなさいと、逆旋回した後ろ向きにふさぎ込むネクラな結論がいかなるテーマにおいても待ちかまえているのだ。

 ビートたけしの徹底した女性批判に、当の若い女性たちの一部が「たけしは頭がいい」といってそれを喜んで聞く向きがある。これは、結局たけしの「辛口」がしょせん保守的な範疇でのみ行われている点に、彼女たちが気づいて安心していることも一因ではないか。つまり、良妻賢母イデオロギーを骨の髄まですり込まれている今の女性たちにとっては、それを勧められる方が、「社会変革の立場に立て!」というアジよりも楽なように感じるからだ。

 といっても、だから田嶋陽子が正しいとは全く思わないが……。アレは別(笑)

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