草なぎ剛が昨年4月に起こした「フルチン絶叫事件」で、有名温泉が水着使用になってしまったと一面で報じているのは「東京スポーツ」(4月5日付)だ。
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日本三名泉の岐阜・下呂温泉は、シンボルである噴泉池(混浴露天風呂)が今年2月から水着着用となった。その理由に草なぎ剛の「フルチン絶叫事件」があるというのだ。
下呂署によると県外の女性からのメールで「アイドルグループの1人が公園で裸になり公然わいせつで逮捕されたが、噴泉池では裸でもいいのか」と、実名こそ挙げなかったが、誰もが草なぎの事件を連想する内容だったという。

すぐに警察は市に相談。思わぬ“草なぎ余波”にビックリ仰天した市は「公然わいせつになるかも」と、噴泉他に囲いを設置するなどの対策を取ったというのだ。

同市観光課の担当者は「観光客には噴泉池は露天風呂と認識されていますが、実は、法的には風呂ではなく池で公共の場。裸になることは公然わいせつになりかねないし、事件が起きたら一発で閉鎖になってしまいます。噴泉池は下呂のシンボルでもある。存続させることが大事なので水着着用を義務化甘ることになりました。やむを得ない処置でした」と説明している。

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メール一本で警察と市が動いてしまうというのは、考えてみればすごい話だが、噴泉池を利用したことのある温泉評論家・野口冬人は憤慨している。
「露天風呂に裸で入って何が悪いのか。日本の入浴文化はスッポンボンで入ること。アイドルが裸になって逮捕されたからって、なんで水着にしないといけないんですか。ほかの露天風呂でも水着着用になった所があるが、評判が悪くて元に戻した所もある。温泉は肌にじかにお湯が触れるところに良さがあるんですから」
同紙も、「草なぎ本人も温泉は裸で入るはず。思わぬ騒動に困惑しているだろう」と批判的である。

公園の裸と、温泉の裸を一緒くたにするメールは罪深い、という話はわからなくないが、温泉そのものではなく草なぎの写真を一面にドーンと載せる紙面構成が何とも「東京スポーツ」テイストである。