『紙の爆弾』(エスエル出版会)が発売された。
目次をご紹介しよう。


月刊『紙の爆弾』3月号
2月6日発売!

A5判/98頁
定価500円(本体476円+税)


日米間で暗躍する辣腕エージェント
「松井秀喜エンゼルス移籍」の裏に隠された“黒い皮算用”
拘置所からの告発
「千葉真一も中条きよしも私を利用した!」
巨額詐欺事件の真相を全て話す!
民主党の“アキレス腱”か、はたまた“ライフライン”か
民主党政権を動かす「オンナと政治」を徹底検証!
シリーズ「陰謀の血脈」――日本支配を完成させた特権一族相関図
第九回「小和田家」
受刑者を食い物にあこぎな商売

“獄中ブランド”「矯正協会」の内幕を暴く
“押尾のりピー”の影に隠れた殺人事件が示す
新宿・覚せい剤密売組織と警察官の歪んだ関係
これがホントの『広告批評』――
捏造写真がまかりとおるインチキ広告の蔓延にだまされるな!
鹿砦社VS“芸能界のドン”バーニングプロダクション「名誉毀損」裁判
最高裁上告棄却も闘いは続く!
頼みの綱は「小沢一郎」パチスロ「規制緩和的自主規制」その全容と裏事情
障害者自立支援法』廃止で福祉の本質は見えてくるのか?

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〈連載〉
芸能裁判を読む42……みおなおみ
マッド・アマノ「風刺画報」
裏金告発した元愛媛県警巡査部長 退職後も続く闘争
キラメキ★東京漂流記
本誌発「デジタル紙の爆弾」今月のスクープ!
死刑囚・清水大志 獄中からの手紙(一)
T-1二見のマット界断罪日記
まけへんで!! 今月の西宮冷蔵
月刊 高須新聞
絵の爆弾 増山麗奈

「紙の爆弾」において、芸能ライターの本多圭が藤原紀香の結婚問題を記事にしたところ、バーニングプロが訴えた。その事件で最高裁が上告を棄却。著者・出版者側の敗訴が決まった。

裁判をするほどの記事とは思えないのだが、本多圭とバーニングとの間には、長年の因縁があったので、何を書いても、批判記事はそういう展開になってしまうようだ。

本多、バーニングの争いはこれが初めてではない。

今月号は、それに対する発売元の鹿砦社と著者・本多圭の思いが掲載されている。

本多とバーニング・プロの因縁については、本多から聞いたところによると、バーニングが本多を懐柔しようとした金(200万円)を本多が断ってから関係がおかしくなったという。

筆者は本多圭の、「自分は芸能人や芸能界が好きだからこそ悪い点は批判したいんだ」という芸能ライターとしてのスタンスが好きだ。

本多圭は最近、ビートたけしの紳助批判を引きながら、島田紳助の傲り高ぶりについて諫める寄稿を『日刊サイゾー』に行っている。これも、芸能界や芸能人が好きだからこその苦言なのだろう。

以前、島田が女性マネージャーに暴力を振るったとき、ジャパンスケプティクス運営委員の松尾貴史先生は安易に「モノ作り」という言葉を使って、あろうことか女性の方を攻撃した。政治家が政治家を律することができないように、芸能界を芸能人に語らせたって、御身大切で本質をつく批判などできないということだろう。

批判は大変なエネルギーがいるしリスクも伴う。長いものには巻かれた方が過ごしやすいことも確かだ。だが、批判を封じた世界は必ず腐敗する。その世界が良くなれば、自分も良くなる。いうなれば、「批判は人の為ならず」だ。

どんな世界にもきちんと批判ができる記者や評論家の活躍は必要なのである。
本多圭にも「紙の爆弾」にも、今後も頑張って欲しい。